空手の型は脳に良い

一定時間にわたって心拍数を上げるタイプの運動
ハーバード大学医学部准教授。精神医学を専門として幅広く活躍するジョン・J・レイティ氏
研究によると、数ある体力の評価基準のうち、とくに心肺機能が学業成績と強い相関関係を
示しているという。
具体的な心肺機能の高め方は、速足でのウオーキングやランニング、
エアロビクスやエアロバイクを使った運動など。
週に2日は最大心拍数(注)の75.90%まで上がる運動を短めに、
残り4日は65.75%までの運動をやや長めに、というのが脳のためには理想的だという。
心拍数の目安としては、ランニングでたとえると、
最大心拍数に対して80%以上というのはかなりきつい全力疾走、
70%はやや息が上がる走り込みといった具合だ。
心拍計を使って測ってみるのもよいだろう。
運動が脳を活性化する
「ただ、子供たちの場合は、本人が好きで楽しいと感じることをやらせること。
かけっこ、ボール遊び、ダンスや体操など、なんでも構いません。毎日、
運動させるのはとても大変なことですから、無理をしないことが大切です」
なぜ、野球、サッカーやバスケットボールなどでは駄目なのか。
その理由をレイティ氏はこう語る。
「チームスポーツの場合、運動に苦手意識を持っている子は、体を動かしにくい。
ですから、頭を良くする運動の観点からは、排除したほうが良いという。」
さらに、体を動かしながら頭も使うような運動はより効果的だとも、
レイティ氏はアドバイスする。
「ヨガのポーズ、空手の形といったように、自らの動きを意識させる運動は脳に良い刺激になります。
また、複雑な動きをし、普段使わない筋肉を意識的に使うことも有効でしょう」
(レイティ氏)
とはいえ、運動だけで成績が上がるわけではないとも、レイティ氏は指摘する。
「運動はあくまで、脳が学習するための準備を整える役割です。
成績を上げるためには、そのあとの学習とセットで考える必要があります。
運動を終えるとまもなく脳の血流が増しますが、このときこそが、
思考力や集中力が飛躍的に高まるチャンス。
勉強を始める前、できれば朝にやることをお勧めします」
できれば毎朝体を動かし、心拍数を上げてから勉強に向かう。
これが最新科学が解明した「運動で頭を良くする」極意。